生かすも殺すも自分次第。2年使って感じた、iPadで勉強を始める際の注意点と効率的な導入方法を解説。

一昨年の8月、僕は全ての勉強をiPadで行ってしまおうと思い、勢いのままにiPad Proを購入しました。

当時の僕は医学部の3年生で、勉強は病理学や薬理学など基礎医学的な内容が多く、試験もたくさん。
そんな中、大学ではiPadで勉強をしている姿がちらほら見え、自分もiPad Proでペーパーレス化してカッコよく勉強しようと意気込んでいました。

そして時は過ぎ、iPadを勉強環境に導入してから早2年。
改めて振り返ってみると、自分は全然iPadを使いこなせていませんでした。
使いこなせないならまだしも、急にペーパーレス化したことで成績が一気にガタ落ち。
カッコよく勉強していたつもりが、ダメダメな大学生になっていました。

iPadは使いこなせれば確実に便利なアイテム
ですが、改めて振り返ってみると、うまく勉強で活用するにはいくつかポイントがあります。
この記事では、iPadをバリバリ勉強に使ってみて実感した勉強におけるiPadの上手な使い方についてお話していきます。

目次

iPadの勉強で使う時に心がけておくべきこと

生かすも殺すも自分次第

まず先にお話しておきたいのは、iPadは上手く使いこなせれば最高の学習ツールになってくれるということ。
iPadの強みは、勉強へのハードルを下げてくれるという部分にあります。

iPadを勉強環境に導入することが出来れば、iPadとApple pencilだけで全ての勉強を完結させることが出来ます
その結果、電車の中や小さな机のカフェなど場所を選ぶことなくどこでも勉強しやすくなるので、結果的に勉強を始めるためのハードルは下がります。
いちいち参考書を開いてノートを取り出して下敷きを挟んでペンを出して…とするのは面倒ですが、iPadとApple pencilを取り出すだけなら簡単ですよね。

手軽に勉強出来る環境にしておくことで、スキマ時間の有効活用ができる。
そうすることで勉強へのストレスを減らして、勉強を始める機会を増やすことができます。

これは僕がiPadを購入した時に考えていたことで、今でも実際にそうであると考えます。
しかし、いきなりすべての環境をiPadとApple pencilに置き換えてしまったことはある意味失敗でした。

いきなり全てを電子化するのはNG

僕が所属している医学部での勉強は暗記がメインです。
当時は病気の名前やよく見られる症候、薬の名前や薬理作用など、様々なことを覚える必要がありました。

そして、全ての教材をiPadでの電子媒体に切り替えて勉強した結果、暗記効率がめちゃくちゃ低下しました
今まで通りの勉強を行っていたはずなのに、全然覚えられなくなってしまったんですよね。

この理由として考えられるのが、これまでの学習環境について
僕の場合、小学校6年間・中学校3年間・高校3年間・大学2年間の合計14年間紙媒体中心の環境で勉強してきました。
特に大学2年生の時は、人の身体のあらゆる部位を英語で暗記させられ、体内で起こる代謝反応やその反応に関わる酵素などもほとんど英語で暗記させられ、人体の正常な生理機能やホルモンなども死ぬほど暗記させられたので、僕の暗記スキルは最高レベルに達していたはず

そんな僕がiPadで暗記できなかった原因は、暗記に使用する媒体を突然変えてしまったことにあると思います。
今までの紙中心の環境から突然電子媒体中心の学習環境に変えてしまったことで、脳が急な環境の変化についていけず、記憶がうまく定着しない状態になっていたのではないか。

結局暗記は紙とペンが安定。



iPadで効率良く勉強する方法

ということで、14年間紙で勉強してきた僕の場合がいきなりiPadだけで勉強しはじめたのは間違っていたと考えています。
何事も段取りを踏んで、徐々に慣らしていくことが大切。
上手く使いこなすことが出来れば、間違いなく最高の学習ツールになってくれるアイテムです。

ここからは、僕が考えるiPadで勉強をはじめる際にオススメの使い方を解説していきます。
いきなり全てをiPadに置き換えてしまうのではなく、要所要所で効率良く使用して脳を慣らせていきましょう。

確認にオススメ

まず1つ、確認するという作業にはiPadが最適です。
しっかり覚えられているかを素早く確認する際には、iPadはすごく向いています。

紙での勉強よりもiPadで勉強した方が、圧倒的に進みが速く勉強効率が良いです。
Apple pencilはシャーペンよりもスラスラ筆記できるし、消しゴムや赤ペンに持ち帰る必要もないし、物理的なページをめくる必要もない。
演習用のアプリや赤シート機能があったりすることもあります。

確認、アウトプットという作業は効率が命です
確認は覚えていない知識のスクリーニングなので出来る限り早く終わらせるべきで、そういった勉強にiPadを使用するのは間違いなく効率が良い使い方だと言えるでしょう。

参考書として

iPadで参考書を見る、というのは最高に勉強効率を上げてくれます。
参考書は比較的分厚いことが多く数も多くなりがちですが、そんなものを常に持ち歩くのは非効率。
ですが、iPadでデータとして取り込んでおけば物理的な本は持ち歩く必要がなく、気になった時にいつでもすぐ確認できてしまいます。

なので、はじめのうちは暗記は紙で、確認はiPadでと使い分けをするのが一番効率の良い使い方だと思っています。

要は使い方次第ってこと。

ということで、いかがでしたでしょうか?
今日は僕が考える、iPadでの学習を始める際の注意点と効率の良い導入方法についてお話させていただきました。

いきなり全てをiPadに置き換えてしまったことは、かなり後悔しています。
しかし、失敗したことで得られた知見が多かったのも事実なので、これからはうまく使いこなせるように頑張りたい所。
紙とiPadをうまく使い分けて、効率良く勉強したいものですね。

また、iPadを勉強シーンで生かす方法を思いついたら記事を書いてみようと思います。
気になる方はぜひチェックしてみてね。



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